エッセイ

部屋の定位置でどうにか生活習慣を成功させたい

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人が居がちな場所

家で過ごす時間が増えました。変化の少ない部屋で、相変わらずの毎日。

変わり映えなく日常生活を送っていてふと思ったことは、「くつろぎ度合いに合った居場所がない」ということでした。

人が家の中で生活すると、定位置はなんとなく限定されます。思い返すと掃除や洗濯などの動く作業をしないとき、たいていは椅子かベッドにいることに気がつきました。

今から私は猫になる、と決意しなければ廊下の中途半端な位置で床に座って過ごすことはありません。意味もなく、ドアを開けて一歩の位置で壁に寄りかかって立ち続けることもありません。

なんらかの理由があって習慣になっていたら話は別ですが、人が過ごす定位置ってたいてい居場所としてつくられた場所だと思います。

デスクと本棚のある部屋

今、我が家の居場所という居場所は椅子とベッドです。特段広いとはいえないマンションの一室なので、ダイニングチェア兼デスクチェア、そしてベッドです。つまり、定位置が2(大目に見ても3)種類。

これが生活にけっこうな影響を及ぼしていることを最近実感しました。

0 か 100 の部屋

ベッドはもちろん夜寝るときのためのものです。椅子は食事や飲み物があるとき、テレビやPCなどの画面を見たりなにか作業をしたりするときに使っています。

…おわかりいただけただろうか。

覚醒度合いが0か100かなんです。

「効率的な仕事をする人の生活習慣」「集中できる人のルーティーン」みたいな内容の動画、YouTube でよく見かけるんです。最近多くないですか。

朝よりも昼過ぎの眠くなりそうなときにコーヒーを飲むと良いとか、お風呂はどのタイミングで入るのがベストかとか。

そのなかに、お昼寝に関する話もありました。適度なお昼寝は頭をすっきりさせるそうです。

そういう動画で言う「お昼寝」とは、往々にして「仮眠」を意味しています。

ですが私は昔から仮眠に成功した試しがありません。お昼寝をしようものなら優に2時間…。

お昼寝として全く適度になりません。

そんな人間が、「居場所=椅子orベッド」の間取りで生活すると。

寝てしまう。
とにかくうっかりがっつり寝てしまう。

ただでさえ仮眠ができない人間、ベッドに横になると爆睡します。当然ですがベッドはしっかり寝るための場所。

家にいて起きている時間の多くは椅子(と机)のあるところにいますが、多少の眠気ならそのまま起きています。あまりに読んだ内容が頭に入らなかったりミスが増えたりすると、これは寝たほうがいいか、と思って移動します。

その移動先がベッドしかないのが問題なんです。

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部屋に促されて生活

ベッドは人を熟睡させにくる。

寝てもいいんだーという時間は幸せで好きです。でも寝過ぎが良くないことも知っています。

昔からなので今更寝過ぎたところで後悔することはないのですが、巣ごもり生活は気を抜くとすぐだらけてしまいがちなので、メリハリのある生活リズムは理想です。

シャキシャキ動いて整った部屋で健康的な生活ができる人、とても憧れます。

私は現状全くそれができていないので、考えました。

こうまでイメージとかけ離れているのはなぜなのか。

ソファだ!
ソファが足りないんだ!

人の意識や覚醒度合いって、環境に影響されているところもあると思うんです。

椅子=しっかり覚醒
ベッド=がっつり寝る

今はあいだがないんだ。

ベッドという環境に引っ張られてがっつり寝てしまうなら、覚醒度合いが中間の状態で過ごすのに適したスペースを作れば良いのでは。

ソファとデスクのある部屋

ソファで過ごせば、気楽にPC作業や読書をするもよし、ぼーっとするもよし、うたた寝するもよし。

目が疲れたなあと思ってホットアイマスクをするにも、ベッドだと完全に熟睡する装備になってしまうけど、ソファならそこまでじゃなく休憩にほどよい感じになりそう。

ちょっとした休憩がちょっとしたもので済む。お昼寝がうたた寝レベルで済む。ベッドほどは熟睡しないだろうと思われます。

そうか、我が家に足りないものはソファだったのか。

家具は家から・人も家から

しかしソファにはスペースの確保が必須。

デスクチェアやダイニングチェアと違って、ソファは厚みもあるし背もたれが後ろに優雅に倒れているぶん、優雅に幅をとる仕様になっています。一人掛けであろうとも、です。

めちゃくちゃ頑張って片付けて必要なもの以外を撤去すれば置けなくもないですが、まず生活動線は阻まれます。

まっすぐ歩けなくなるし、掃除が大変になりそう。

広いお家なら、洗濯物を運ぼうが食器を運ぼうがただ通り過ぎようがソファが邪魔になることはないし、掃除はルンバがおおかたやってくれます。そこにはソファがただただ優雅を醸すだけです。

狭いところに無理矢理置いたソファは、かえってまったりできない気がしてなりません。生活の面倒な部分や部屋の狭さをより強調してきそう。

引っ越しのとき結局そう思ってソファを置くという考えを捨てたことを忘れていました。

その時は、まあ生活に必要なものでもないかなと軽く考えていましたが、こうなってくるとソファって案外必要ですね。あると生活習慣が大きく変わりそうな気がしています。

気軽に作業することもできるし、ただぼーっとくつろいだり休憩したりもできるなんて、手広い許容範囲。脚組んでワイングラスをまわすだけの場所じゃないんですね。

ソファ像が具体的にはなりましたが、結局今のお家じゃ実践できないので、もうお昼寝はしないという選択肢しかない…。むずかしい…。

シャキシャキ・メリハリ生活にはまだ届かず。

次に引っ越すときは、いずれソファを置くぞ、と意気込んで家探ししようと思います。