エッセイ

秋の平熱に温泉が沁みついている

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〔 2021/10/01(金) あめ 〕

今日から10月。台風ではじまる10月って。台風は夏休みの風物詩だと思って育ったのに。

まだ雨風はそこまで激しくないし、外に出て涼しいなあと思える程度だから、温泉につかりたくなる。

少し雨が降っていて、屋根の下で、あったまりながら肩から上は涼しい風に吹かれる。露天風呂の情緒としてこの上ない気がする。

秋は温泉に行きたい。小さいころ静岡県三島市に住んでいたこともあって、家族旅行で伊豆や箱根によく行っていた。この時期はとりわけそのころの感覚が濃くなる気がする。

風が吹く今日みたいな曇りや軽い雨でも、ほどよく日が差す遠足日和でも、とにかく秋は「あ、これは温泉の日だ。」となんの前触れもなくふと思うことが多い。しょっちゅう温泉とその周りののんびりとした開放感・空気感が頭に浮かんでくる。

しばらく遠足も露天風呂も縁遠い生活をしているせいか、余計に恋しい。本当なら秋はもっと出かけたい。過ごしやすい涼しさで読書も(室内なのになぜか)はかどるけど、せっかくなら生活圏の外に行きたい。

(…本当に、室内の趣味まではかどるのはなんでだろう不思議。)

秋こそは私の季節だ!くらいに思っている。それくらい肌に合う。今ここ平熱。って感じがする。

多くの人がそうだろうけど、ほどよく涼しいと過ごしやすくて機嫌がいい。気分がふさぐときはふさいじゃうけど、それでも天気からの負担が少ないとそれだけ楽になる。上機嫌を保ちやすい季節な気がする。るんるんしちゃう。実はみんなるんるんしながら歩いているのかもしれない。

ちなみにサムネイルにしている画像の黄色はいつかのイチョウ。これもやっぱり秋に撮ってきた。ちょっと近所に撮りに行く気になるのも秋が多いんだよなあ。熟したいい黄色だった。

のほほんとした気分になってしまったが、これから台風なんだよね。風の音が心なしか激しくなってきた。

今夜寝るときにいちばん激しくなるのかな。一番心配な時間帯だ。心配しすぎず気を付けて寝るって無理があるけど、気を付けててもしょうがない要素もあるけど、気を付けようね。

とりあえず私は日常を保つ。今から夕ご飯をどうするか考えます。久しぶりに肉じゃがたべたいな。