〈坂東祐大&文月悠光 音楽と詩と声の現場2024〉のイベントレビュー掲載
4月26日(金) 発売の『現代詩手帖 2024年5月号』に、文章を寄稿しました。
3月に行われた〈坂東祐大&文月悠光 音楽と詩と声の現場2024〉のイベントレビュー。
- 現場がわたしである以上、効果的な毒だった
というタイトルの文章です。
イベントについて
イベントについてざっくり説明すると、現代音楽の作曲家と現代詩の詩人のコラボレーションです。
米津玄師や宇多田ヒカルの楽曲、ドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」、現在放送中のアニメ「怪獣8号」などの音楽を手がける作曲家・坂東祐大さん。
詩集「適切な世界の適切ならざる私」(中原中也賞・丸山豊記念現代詩賞を最年少受賞)、エッセイ「臆病な詩人、街へ出る。」(高校国語の教科書に掲載)、小川珈琲の「コーヒーの詩」(夏木マリ朗読)などを書き、現在、武蔵野大学客員准教授である詩人・文月悠光さん。
現代音楽の作曲家と現代詩の詩人が「音楽と詩と声の現場」と題したステージをつくった、
というものなのですが、「音楽と詩と声」と言いながら「歌」ではないアンサーをごりごり繰り出してくるのが、このイベントの面白いところ。
一言では表せないステージ。
個人的には、金沢21世紀美術館がすきなひとはこの公演すきそうって思いました。
現代詩手帖 2024年5月号に掲載されてます
今回の公演は、現代音楽らしさと現代詩らしさをどちらも譲ることなくいっしょくたにして提示する、という実験の場。音楽はBGMや伴奏にはならない。言葉は生身のままで歌われない。演奏と朗読だが、演奏会とも朗読会とも言えない。それは刺激が提示される、新しいなにかだった。
「現場がわたしである以上、効果的な毒だった」(小川芙由) 本文より抜粋
(↑こちらはアフィリエイトリンクになります。抵抗のある方はご自身で検索をおねがいします。
以下、※ と表記。)
今回書いた〈坂東祐大&文月悠光 音楽と詩と声の現場2024〉のイベントの感想は、
『現代詩手帖 2024年5月号』の P152~153 です。
よろしくお願いします。
(補足)
こちらの動画 ↓ は今回の公演ではないですが、現代音楽と現代詩の歌ではないコラボレーションってどんなものか(そして一言では説明しがたいとはどういうことなのか)、様子がわかると思います。あわせてご覧ください。
坂東祐大さんのYouTubeチャンネルです。
坂東祐大「耳と、目と、毒を使って」
『色えらび』評もあるよ
さらに同号、詩人の中尾太一さん、藤原安紀子さんの連載「共の、壊れた外口で」にて、おふたりがわたしの第1詩集『色えらび』のことをたくさんお話しくださってます。
感激です。
往復書簡形式の連載。P142~150。
わたしが寄稿したページの少し前です。こちらもぜひ。
『色えらび』はある意味で、非常に弱い詩集です。弱い声、強くない声が内に持つ多くの色彩が瞳のなかにすっと入ってきます。そこで僕は小川さんの詩の「弱さ」に首を突っ込んで、ちょっとだけその先を見たくなります。
(中尾太一)
小川芙由さんの『色えらび』にはヒリヒリした原石ふうの手触りを感じます。 〔-略-〕 『色えらび』の詩の言葉はたおやかで、ときおり覗く野趣にこそ魅力を感じます。
(藤原安紀子)
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現代詩手帖 2024年5月号、よろしくお願いします。
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紀伊国屋書店新宿本店で選書フェアがはじまりました
紀伊国屋書店新宿本店にて、「lux poetica」刊行記念の選書フェアがはじまりました。
新鋭詩人の詩集シリーズ「lux poetica」(思潮社)の第一弾として昨年詩集を刊行した4名が、それぞれ本を5冊選んでいます。
詩集『色えらび』は「lux poetica②」として刊行されたので、わたしもこの選書フェアに参加させてもらってます。
『色えらび』小川芙由(lux poetica② 思潮社)|amazon
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さらに、選んだ5冊についてフリーペーパーにコメントを書いてます。
選書フェアの棚にいっしょに置いてあるので、ぜひお手にとってください。
紀伊国屋書店新宿本店は、本ならなんでもある大きーい本屋さんです。うろうろするだけで楽しいところ。
詩人4名がなんの本を選んだのか、ぜひ新宿までお出かけして見に行ってみてください。フリーペーパーももらってきてね。
「lux poetica」の詩人4名を特集した『現代詩手帖』はこちら ↓
わたしもがっつりインタビューを受けました。
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よろしくお願いします。
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(@aoi_ogawa)
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